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レゲエ・ミュージックといえば、陽気なカリビアン、そしてビーズなどで飾りつけた「ドレッドヘア(ドレッドロックス)」が思い浮かびます。しかし、一見楽天的なレゲエ・スタイルの根底に流れるラスタ(ラスタファリズム)とは、1930年代にジャマイカで発生した宗教的思想で、黒人であるジャマイカ人のアフリカ回帰などを訴えたもの。レゲエとは元来、このラスタを伝えるためのメッセージソングだったのです。
レゲエの象徴とも言えるドレッドヘアも、実はファッションとして生まれたものではありません。ラスタには髪を切ったり、髭を剃ったりしてはならないという道徳律があるのですが、これを長期間続けると、もともと「縮毛」という特徴を持った黒人の髪は互いに絡み合い、あのロープのような独特の形状になるわけです。その起源もジャマイカではなく、一説にはアフリカと言われており、古代エジプトの遺跡にはドレッドヘア姿の人物が描かれたレリーフも残されています。ただし、縮毛の人が自然に髪を伸ばせば、ドレッドヘアになるのは当然なのか、古代ローマ時代の記述には、「まるで蛇のような髪型」というケルト人の髪型について記載されているほか、インド人やゲルマン民族、バイキング、ギリシャ人などなど、ドレッドヘアの起源は諸説さまざまです。 |
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レゲエ・スタイルとは、まさに抵抗運動。だから、ドレッドヘアというのは文明化されていない、規範からはずれたスタイルの象徴と言ってもいい。こういったものに対して、文明人は、ある意味、恐怖を感じるものなんです。古代ローマ人が「ヘビのような髪型」と言ったのも、野蛮なケルト人を恐れていたからに違いありません。ギリシャ神話で登場する、蛇の髪の毛を持つ怪物メデューサも、やはり民の恐怖を反映した一種のドレッドヘアなんだと思いますよ。そんな髪型が「なんだかわかんないけど、カッコイイ」と流行るんですから、面白いですよね。
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